『海の島』『睡蓮の池』『海の深み』『大海の光』というのがそれぞれのタイトルです。ここ数年のうち一番夢中(一日で1冊のハイペース!)になって読みました。菱木晃子さんの邦訳が優れているのもありますが、締め切り仕事を押しやってしまうほどの魅力でした。
 
医者の父と元オペラ歌手の母と共にオーストリアの首都ウィーンで何不自由なく暮らしていたステフィとネッリの姉妹はナチス支配から逃れるため、500人の子どもたちとともにスウェーデンへとたどり着きます。その時幼い二人はすぐに両親がアメリカの行きのパスポートをもって迎えに来ると信じていました。ところが・・・・
1巻から4巻までの間に6年の歳月が流れます。養親との民族や宗教の違い、差別と友情、恋愛、進学… 12歳と7歳の少女は歴史に翻弄されつつも成長し、それぞれの思春期を過ごします。
 アニカ・トールは60年前、物語の舞台となったイェーテボリでユダヤ人家庭に生まれ育ちました。事実に裏打ちされたフィクションは時としてノンフィクションよりわかり易く説得力を持つ場合があるのだと思いました。

海の島―ステフィとネッリの物語海の島―ステフィとネッリの物語
Annika Thor

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睡蓮の池―ステフィとネッリの物語睡蓮の池―ステフィとネッリの物語
Annika Thor

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海の深み―ステフィとネッリの物語〈3〉海の深み―ステフィとネッリの物語〈3〉
菱木 晃子

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大海の光―ステフィとネッリの物語大海の光―ステフィとネッリの物語
Annika Thor

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4冊セットにもなっています 
ステフィとネッリの物語(4冊セット)
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