殆ど反則技…というくらい楽しい紀行文。まるで「いしいしんじの日常日記」なのです。写真に出てくる犬や猫も何処かで出会っているようなフツーさ(笑)どこにいても馴染む人のようです。本物の好奇心の持ち主ってこんな風に身体全体でその時を満喫するのですね。だから読んでいても肩の力が抜けるような気楽さを感じます。こんな人と旅を伴にしたらどうだろう?見知らぬ土地に興味があっても、観光には興味が無い私は案外、楽ちんかもしれません。(笑)
それにしても、キューバってこんなに楽しい国なのですね。いしいさんが綴るとキューバが日本のどこか(それも関西圏!)にあるような…もしかしたら親戚がいそうな、そんな気がするから不思議です。

  • 著:いしいしんじ
  • 出版社:マガジンハウス
  • 定価:1260円(税込み)
いしいしんじのキューバ日記
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書評データ