選ぶ・読む・感じる・そして続ける

JPIC読書アドバイザー児玉ひろ美の雑記帖

読書推進

ブックトーク〜子どもに本を手渡すために〜@神奈川県民センターホール

8月3日(水)に行われた神奈川県教育委員会主催の生涯学習指導者研修「読書活動実践コース」研修会です。
テーマは「読書習慣確立のために〜小学校高学年からの子どもが本とふれあう機会つくり〜」

神奈川県立図書館の方の利用案内、事例報告として私が高学年向きブックトークのレクチャーと実践3本(ダイジェスト)、そして渡辺康夫さんら、県内の実践家によるパネルディスカッションの3部構成でした。

以下、ご紹介したブックトーク実践です

ブックトーク実践例1 「手 ○ ○」←わざと隠し文字で○○です

・対象 小学校4年生
・目的 心のバリアフリー(障害者施設に行く前に)
・場所 教室など
・時間 40分

てじな (幼児絵本シリーズ)てじな (幼児絵本シリーズ)
著者:土屋 富士夫
販売元:福音館書店
(2007-05-10)
販売元:Amazon.co.jp
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てとてとてとててとてとてとて
著者:浜田 桂子
販売元:福音館書店
(2008-04-01)
販売元:Amazon.co.jp
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実際には、点訳えほんを紹介
しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)
著者:わかやま けん
販売元:こぐま社
(1972-10)
販売元:Amazon.co.jp
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ぼくのおにいちゃんぼくのおにいちゃん
著者:星川 ひろ子
販売元:小学館
(1997-06)
販売元:Amazon.co.jp
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だんご鳥 (緑の文学館)だんご鳥 (緑の文学館)
著者:飯田 朋子
販売元:新日本出版社
(2007-02)
販売元:Amazon.co.jp
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今日もどこかでスペシャルオリンピックス―知的発達障害者たちの世界的なスポーツ活動 (感動ノンフィクション)今日もどこかでスペシャルオリンピックス―知的発達障害者たちの世界的なスポーツ活動 (感動ノンフィクション)
著者:植松 二郎
販売元:佼成出版社
(2004-10)
販売元:Amazon.co.jp
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ヘレン・ケラー―目・耳・口が不自由という障害を乗りこえ、人々に愛と希望を与えつづけた運動家 (伝記 世界を変えた人々)ヘレン・ケラー―目・耳・口が不自由という障害を乗りこえ、人々に愛と希望を与えつづけた運動家 (伝記 世界を変えた人々)
著者:フィオナ マクドナルド
販売元:偕成社
(1994-03)
販売元:Amazon.co.jp
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わたしの手はおだやかです (にいるぶっくす)わたしの手はおだやかです (にいるぶっくす)
著者:アマンダ ハーン
販売元:ソニーマガジンズ
(2005-08)
販売元:Amazon.co.jp
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あとの2事例はまた後日

絵本のひとり読みって...どうなのでしょう?

「絵本は子どもが一人で読むものではなく近しい大人が声に出して読んであげるものです。子どもは文を耳で聞き。絵を目で読みます」
「良い絵本は文と絵が一体となって過不足なく構成されています」
このことは、もう皆さんがよく御存知のことで、私自身も講座・講演では必ずお伝えしていることです。

絵本の魅力が認知され、10年前とは比べものにならないほど、小学校の図書館でも絵本を積極的に取り入れています。学級通信や図書室のお勧め本リストにも絵本の紹介が増えています。公共図書館の発行するリーフにも絵本の比率が多くなってきています。(これらは司書の力量不足にも一因がありますが...)

子どもがはじめて読む本を考えたとき、一般的に絵本を手わたしがちです。でも、「絵本は読んでもらうことを前提」であれば、ひとり読みには向かないのでは?文を読むだけで精一杯の子どもにとって、絵と文が過不足なく...ではどうなのでしょう?

「ひらがなが分かち書きになっているので、必ず下読みをしてご自分で工夫して(コンプリートして)読んでください」
「文字が絵の邪魔にならない場所に配置されていることが多いので、飛ばさないようにするためには慣れている本でも下読みは欠かせませんね」
「絵巻物をモデルに、横書き、横開きです」
ワークショップでよくお伝えしていますが、ということは…子どもが一人で読むには難しいのでは???絵巻物をモデルにしたのは読みやすさではなく絵の美しさを優先しているということ!

ではどんなものが良いのでしょう?(一人読みに向く、どんな絵本・幼年童話があるのでしょう?)
2ヶ月に一回集まる私的な勉強会で話題になりました。これから時間をかけて取り組む予定です

又ご報告させていただきますが、私自身、子どもと接する現場が少なくなっていますので御協力をお願いすることもあるかもしれません。その節は、皆さまよろしくお願いします

強会は自主的な小さな秘密結社(笑)ですのでお誘いはできませんが、きっかけはこの本のリスト作成をしたことでした。NF(ノンフィクション)を担当しているグループに入れていただいたのです。(ブログでも何回かご報告しているかもしれません)。画像がなくて申し訳ないのですが、子どもと本に関わる方にはお勧めです。

子どもと本をつなぐあなたへ―新・この一冊から
著者:「新・この一冊から」をつくる会
販売元:東京子ども図書館
(2008-06)
販売元:Amazon.co.jp
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それぞれの場、それぞれの立場で

昨日付けの新聞にJLA(日本図書館協会)が被災者からの求めに応じ、公共図書館が蔵書の一部をFAXやメールで送信し、避難所での生活に役立つ情報を提供することになりました。著作権は著作権協会が送信を了解してくださっているそうです。
詳細はこちらを

それぞれの場所でそれぞれの立場で支援の輪が広がり始めていますが、地方自治体の公共図書館は民間委託化の職員数の不足で身動きが難しいのかもしれません。働いているスタッフは非常勤も委託職員もそれぞれ気持ちは溢れるほどあるのですが…やはり今は動揺することなく、目の前の業務をきちんとこなすべきなのでしょう。

私事ですが、次年度4月から児童担当を外れ一般の資料選定・リクエストに担当が変わりました。周囲の皆さんが「え!」「変わってしまったの?」と仰ってくださいますが、一昨年より多少の覚悟はしていましたので「ふーん」という感じでした。
図書館そのものありかたなどを考えたり、し俯瞰した形でこどもとしょしつを見る良いチャンスかもしれません。なにしろ子ども達は数年すれば一般の図書の利用者になりますし、こんどはここで待ってるからね!と言う気持ちです。
それに公共図書館司書としてなのか、読書アドバイザーとしてなのか、区内での活動が明確になり、今までお伝えし難かったことがはっきりとお伝えしやすくなることもあります( ̄ー ̄)ニヤリッ 乞うご期待??…やはり少し強がりかなぁ(笑)

一昨日少しだけお伝えした『edu』に家庭での読み聞かせについて新連載です。図書館でもご覧頂けます。ご意見・ご希望・感想など、編集室宛(一行上の『edu』サイトから送れます)に送信して頂けると嬉しいです。
edu (エデュー) 2011年 05月号 [雑誌]edu (エデュー) 2011年 05月号 [雑誌]
販売元:小学館
(2011-03-18)
販売元:Amazon.co.jp
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嬉しくて嬉しくて…本が好きになる

「楽しかったです」と言いながらカウンターにやっと顔が届くほどの男の子が返してきたのは『階段レストランシリーズ』。あまりの可愛さに「怖くなかった?」と聞けば「ぜんぜん!」と元気な答え。一目散にオバケコーナーに向かいました。
5分後「貸してください」とカウンターに持ってきた一抱えの本も『レストランシリーズ』。思わず「凄いね怖くないんだ。自分で読めるの?」と聞いてみました。
答えは「お父さんが読んでくれるの。」と嬉しそう。傍らのお父さんも「好きなんですよねこのシリーズ」と同じく嬉しそう。
歳を聞けば3歳半とのこと。「これを毎晩読む、お父さんが偉いですね」と居合わせた他のスタッフとお父さんに賞賛の眼差しで声をかければ、今度は男の子が嬉しそうに「お父さんが会社だとお母さんも読むよ」と得意げな顔。
「じゃあお母さんも偉いね」と言えば、今度は親子で嬉しそう。
そうよね、こんな風に本を読んでもらうと本が好きになるんだよねと実感した午後でした

このシリーズ、一見、漫画のようで「こればかり」とお困り顔のお母さんも多いのですが、大丈夫。責任編集は松谷みよ子さん。ほかも一流の児童文学者ばかりです。自分で読むなら対象は二年生の今頃からですからこれを読み聞かせるのは根気と時間が必要で、男の子のご両親はホントに素敵。

ホンノ一部ですがアップします。
鏡のうらがわレストラン (怪談レストラン)鏡のうらがわレストラン (怪談レストラン)
著者:松谷 みよ子
販売元:童心社
(1997-06-20)
販売元:Amazon.co.jp
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幽霊屋敷レストラン (怪談レストラン)幽霊屋敷レストラン (怪談レストラン)
著者:松谷 みよ子
販売元:童心社
(1996-07-10)
販売元:Amazon.co.jp
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お化け屋敷レストラン (怪談レストラン)お化け屋敷レストラン (怪談レストラン)
販売元:童心社
(1998-03)
販売元:Amazon.co.jp
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がい骨レストラン (怪談レストラン)がい骨レストラン (怪談レストラン)
著者:松谷 みよ子
販売元:童心社
(2001-01-20)
販売元:Amazon.co.jp
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あとはクリックしてamazonの画面に遷移したら「階段レストラン編集委員会」のところを再度クリックで一覧画面になります。

台湾の絵本三点

春一番が吹き抜けた25日、3年前にもお邪魔した品川区立第三日野小学校でボランティアさん向けのスキルアップ講座をしました。終了後、前にも受講してくださった台湾出身の方から「以前はなかったのですが、最近やっと台湾の絵本が出はじめました」と三冊、紹介していただきました。

パラパラ山のおばけ (海外秀作絵本)パラパラ山のおばけ (海外秀作絵本)
著者:ライ マー
販売元:岩崎書店
(2006-09)
販売元:Amazon.co.jp
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アティと森のともだち (海外秀作絵本)アティと森のともだち (海外秀作絵本)
著者:イェン シュニュイ
販売元:岩崎書店
(2005-01)
販売元:Amazon.co.jp
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島のみみずくトゥトゥウ島のみみずくトゥトゥウ
販売元:童心社
(2006-11)
販売元:Amazon.co.jp
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書店と図書館

昨日は館内の図書館研修で紀伊国屋新宿書店の書店員さんから「魅力ある書籍空間」という講座をレクチャーして頂きました。とっても勉強になりました。
図書館の人が書店さんの話で勉強するの?と思われてしまいそうですが、用語が違うだけで大切なことはみんな一緒なんです。書棚のクオリティを保つのはマニュアルで示せない人的資源に尽きること、売れる本だけを集めていると薄っぺらな書棚になること、お客様の潜在的ニーズを探ること、などなど本当にうなづくことばかり!
図書館が年々貸し出し循環器のように味気なくなる一方の反面、書店さんが足を運んでもらえる空間を目指して日々努力しているのだと思うと嬉しくもあり、悲しくもあり、複雑です。
でも紀伊国屋さんありがとうございました。そんな書店員さんがいる…と思うと素直に嬉しいです

紀伊国屋書店スタッフがお勧めする 2010年キノベス:1位
いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)いちばんここに似合う人 (新潮クレスト・ブックス)
著者:ミランダ・ジュライ
販売元:新潮社
(2010-08-31)
販売元:Amazon.co.jp
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それぞれの世代の感性

昨日、第一生命保険が恒例となったサラリーマン川柳100選を発表しました。
 「指舐(な)めて ページをめくる アイパッド」
 「小遣いを 下下下(ゲゲゲ)と下げる 我が女房」など、フフッと笑えます
私がサラ川で好きなのは、もう20年近く前も作品になりますが
「まだ寝てる、かえってみたらもう寝てる」ですが、日本のサラリーマンの忙しさを反映しつつ、そんな奥さんのいる家庭が好きなんだという気持ちが伝わってふふっとします
「サラ川」傑作選 ベストテン「サラ川」傑作選 ベストテン
著者:山藤 章二
販売元:講談社
(2010-12-07)
販売元:Amazon.co.jp
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では、子どもの世界は?そこで、参考になるのは学生短歌です。少しご紹介しますね。
・メール待つ心も体も寒い朝あなたの返信まるでゆたんぽ(高2) 
・友が降り電車に一人残されてため息深く演技終了(高1)
・親友と遊び疲れた帰り道夢の話は少し嘘つく(高3)
・ミャンマーで銃弾に倒れた写真家一人あなたの勇姿で我が夢決まる(専1)
コチラhttp://www.toyo.ac.jp/issyu/nyusen_23_2010.html
で過去の入選作も含めご覧になれます

幼い人の感性に目を見張るります
あのね 子どものつぶやき (朝日文庫)あのね 子どものつぶやき (朝日文庫)
販売元:朝日新聞出版
(2009-06-05)
販売元:Amazon.co.jp
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図書館や読書を考えるきっかけに その2

1月16日の続きです。
先日は国民読書年男2010年に刊行された本をアップしました。その追加とそれ以前の作品もプラスして。

2010年分から

1920年代のアメリカ南部。開放はされたものの、激しい差別が続いています。黒人のぼくはカードが作れません。本や知識への渇望…人の人たる所以の一つです。そんなぼくに仕事先のフォークさんがカードを使わせてくれます。
ぼくの図書館カードぼくの図書館カード
著者:ウィリアム ミラー
販売元:新日本出版社
(2010-11)
販売元:Amazon.co.jp
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がらりと変わって、日本のファンタジー。主人公は桃さん・40代・バツイチ・図書館司書という珍しい設定。おばさんの介護のため田舎の町に来た桃さん。図書館にお勤めします。そこで出会うのは、なんとまあ、「裸の王様」彼は言います。本を読んでいた子の続きが知りたい…
つづきの図書館つづきの図書館
著者:柏葉 幸子
販売元:講談社
(2010-01-15)
販売元:Amazon.co.jp
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余談ですが…先日の図書館の学校の集会の際、この本に寄せられたコメントに「はだかの王様の面倒を見ても良いから、職員(正規)にしてください」というのがありました。〜切実な思いです。いまや図書館司書の多くが官製ワーキングプアーなんですよヽ(#`Д´)ノ

気を取り直して、以下2010年以前のもの

低学年の図書館導入に便利な一冊
ほんちゃんほんちゃん
著者:スギヤマ カナヨ
販売元:偕成社
(2009-06)
販売元:Amazon.co.jp
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以下、本が読める楽しさの伝わる絵本です。

オオカミだって…! (あかね・新えほんシリーズ)オオカミだって…! (あかね・新えほんシリーズ)
著者:ベッキー ブルーム
販売元:あかね書房
(2000-03)
販売元:Amazon.co.jp
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ほんがすき!ほんがすき!
著者:D. マクフェイル
販売元:アリス館
(1987-02)
販売元:Amazon.co.jp
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ねえ、ほんよんで!ねえ、ほんよんで!
著者:レイン マーロウ
販売元:徳間書店
(2009-01)
販売元:Amazon.co.jp
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エリザベスは本の虫エリザベスは本の虫
著者:サラ スチュワート
販売元:アスラン書房
(2003-10)
販売元:Amazon.co.jp
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としょかんライオン (海外秀作絵本 17)としょかんライオン (海外秀作絵本 17)
著者:ミシェル・ヌードセン
販売元:岩崎書店
(2007-04-20)
販売元:Amazon.co.jp
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おはなしこねずみロミュアルドおはなしこねずみロミュアルド
著者:アンヌ ジョナス
販売元:フレーベル館
(1999-11)
販売元:Amazon.co.jp
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ぼくはぼくのほんがすき (児童図書館・絵本の部屋)ぼくはぼくのほんがすき (児童図書館・絵本の部屋)
著者:アニタ ジェラーム
販売元:評論社
(2002-05)
販売元:Amazon.co.jp
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図書館や読書を考えるきっかけに

昨夜のブログ更新後、朝にかけて雑誌の企画案を作っていました。ブログの更新や本について知りたいお気持ちがある方への文章は前提省略の本題から入ることができますが、幅広い方々へのアピールは糸口が難しいですね。なぜ、本なのか?なぜ図書館なのか?の説明から考えました。
翻って考えると、学校等で活動をはじめる時、お仲間を募る時、やはり皆さんも同じように前提のない先生や保護者の方にどうして図書ボラなのかをお話されるご苦労があることでしょう。

昨年の国民読書年には図書館・読書・識字についての良い絵本がでました。ブックトーク等で大人にも紹介して戴きたい本です。ご存知の方も多いと思いますが、やはり一度は並べたいと思っていました。多くを語るより絵本だから伝えられることもあります。

少年は朝早く、おなかをすかせたまま働きに出ます。でも、彼が望んでいることは、朝の温かいミルクやパンではありません。表紙を見ただけで、すぐお解りですね。黒人教育家ブッカー・T・ワシントンの幼少期の物語です。
ぼくが一番望むことぼくが一番望むこと
著者:マリー ブラッドビー
販売元:新日本出版社
(2010-07)
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世界各地の子どもに本を手渡す図書館サービスを紹介しています。橇、ゾウ、船、ラクダ…。ビーチでリヤカーに本を積んで通りがかりの人に本を貸し出す図書館員の言葉が印象的です。「図書館は建物ではなくサービスです」そう、図書館にはサービスを実践する人がいなくっちゃ!
図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動
著者:マーグリート ルアーズ
販売元:さえら書房
(2010-04)
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こちらのラクダは歴史的な存在。年末に出ました。絵本というより読み物です。人類の英知はやはり地道な人の手で蓄積されます。
本と図書館の歴史−ラクダの移動図書館から電子書籍までー本と図書館の歴史−ラクダの移動図書館から電子書籍までー
著者:モーリーン・サワ
販売元:西村書店
(2010-12-17)
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世界大恐慌下、ルーズベルト大統領のとった雇用促進事業のひとつに「空気と同じように無料」で僻地の一軒一軒に本を届ける荷場図書館員がありました。
ぼくのブック・ウーマンぼくのブック・ウーマン
著者:ヘザー ヘンソン
販売元:さえら書房
(2010-04)
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現カリフォルニア大学学長の幼い頃の実話です。移民労働者の子で図書館登録のできない彼に、自分の責任で彼にぴったりの本を貸し出した図書館員の話。「喉の渇きには水を、心の渇きには本を」の実践です。
トマスと図書館のおねえさんトマスと図書館のおねえさん
著者:パット モーラ
販売元:さえら書房
(2010-02)
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1950年代アメリカ南部の社会。黒人の少女には、街中どこに行っても理不尽がつきまとっていました。そんな彼女の特別な場所、それは「だれでも自由に入れます」と掲げられた公共図書館でした。
わたしのとくべつな場所わたしのとくべつな場所
著者:パトリシア マキサック
販売元:新日本出版社
(2010-09)
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ジョセフは本を読むことが大好きな少年。彼のママは魔法のように楽しいお話を語れますが、字は読めません。でも、ジョセフの願いをかなえるため、ママは「読めるようになりたい」と思いました。
ママ、お話読んでママ、お話読んで
著者:バシャンティ ラハーマン
販売元:新日本出版社
(2010-04)
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ADHDで文字が読めないダグラス。「読みたい」という気持ちも持っていませんでした。でもリトル先生はダグラスの関心事から本を読むことへの興味を引き出すという、地道な努力を重ねます。著者の自伝的な作品。『ありがとうフォルカー先生』を思い浮かべる方も多いことでしょう。
よめたよ、リトル先生よめたよ、リトル先生
著者:ダグラス ウッド
販売元:岩崎書店
(2010-07-02)
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文庫活動が盛んになり、図書館への関心が高まったった1960年代、「日本の図書館は欧米に比べ100年遅れている」と言われていましたが、残念なことに今でも遅れはそのままです。その間、意識についてはさらに遅れてしまったかもしれません。不思議ですね、インターネットで世界が情報を瞬時に同時入手できる時代になっているのに!
事業仕分けや業務評価でますます教育の現場は苦しくなりました。フランスの哲学者ジャン・ギットソンのことば「学校とは一点から一点への最長距離を教えるところであると私は言いたい」がよぎります。

☆子ども以上大人未満 『12歳の文学』

児童文学というより内容はヤングアダルトなのでしょう。2006年にスタートした小学生限定・新人公募文学賞の初代受賞作・上位作品が収録されて文庫化されました。子どもと呼ぶには余りにも多感で大人と呼ぶには余りにも無防備な12歳たちです。なんだか痛々しい気もします。

12歳の文学 (小学館文庫)12歳の文学 (小学館文庫)
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文庫化以前の作品集も紹介しておきましょう。それぞれの作品集に寄せられた大人のコメントも是非御参考に。
12歳の文学
12歳の文学
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star感謝したい。
star全体的に暗い印象が…

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12歳の文学〈第2集〉小学生作家が紡ぐ9つの物語
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おすすめ平均 star
star12歳らしさ…
starプロと同じというのは違うのではないか
star読み終わったあと、ありがとう、と言いたくなる

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12歳の文学 第三集
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star「十二歳」の功罪を考えるべきか

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☆信念を貫くということ

「すべてに通じる道がある」最近強く思うことのひとつです。物づくりも人を育てることも技の伝承も、あらゆる信念を持った仕事はたとえ方法や手段に違いがあろうともその礎となるものが一緒に思えるのです。

この方の言葉もそうです。後輩教師への教えではありますが、読めば読むほど子どもと本に関わる者にとっても心に灯し続けるべきものが詰まっています。
2004年、この本の編集者箕形洋子さんから頂戴したときは、「すばらしい先生」と感動しずっと心に言葉が残っていました。最近になって、なぜか大村先生のお言葉か心の中でふくらみを持ち始め再読しました。

「今日の新たな一滴が要るのです」『子どもの目に映る顔であることを意識していたいものです」「伸びようと思う気持ちを持たない人は子どもとは無縁の人です」「こどものコップはちいさいから…」どれをとってもわたしたちの活動に当てはまります。読みやすい美しい一冊です。

灯し続けることば灯し続けることば

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☆『アヒルと鴨のコインロッカー』上映会

27日はじめてのYA行事である映画会でした。YA世代への告知って思いのほか難しかったです。何しろ「普段来ない人たち」「あまり関心のない人たち」に図書館をPRするのですから…そのうえ、上映権つきのDVDはタイトル数が少なくて、なかなかニーズにこたえられないのも悩みのタネです。

勿論、映画は好評でした。
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原作
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伊坂ワールドの入門としてはコレがお勧めです。
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☆「読み聞かせ講習会」@台東区 始まります

毎年5月に開催している読み聞かせの夜間講座です。5月19日・26日何れも火曜日午後6:00から開始です。今年は何故か申し込みが少なくまだまだ受け付けています。御質問は御遠慮なくお問い合わせください。
台東区立中央図書館03−5246−5911



ボランテイア関連を1冊御紹介します。さすが広瀬さん。得心の一冊です。
読書ボランティア活動ガイド―どうする?スキルアップどうなる?これからのボランティア
読書ボランティア活動ガイド―どうする?スキルアップどうなる?これからのボランティア広瀬 恒子

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starsボランティアは誰のため?

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☆「ボランテイア育成事業」の意味 2

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお付き合いのほどお願いいたします。
皆さま新年を如何お過ごしでしょうか?子どもと本に関わる職業の方のなかには年末年始休みなく大忙しの方も少なくないと拝察します。私は30日まで勤務し、本日3日から出勤です。年末カウンターでは委託のスタッフさんと「掃除をしていなくても、(お節の)煮物ができてなくても、二日たてばちゃんと新年は来るわね〜」と励ましあっていました。

さて、本題(18日からの続き)です。

まず、再度18日のコメントをアップさせて頂きます
「そもそも、読む本が解らないーという状態がわからない」と、ある方が言いました。学校への読み聞かせボランテイアさんに対しての言葉でした。
自主的・自発的な活動であれば当然、読んであげたい本があって、初めて始まる活動で、読んであげたい本が無いのは活動が自主的ではなく、与えられた(押し付けられた)活動だからなのでしょう。

上記に対し皆さまから頂いたコメントやメール、直接の御意見等が、「選書」に集中したことは、実は予想外のことでした。予想外の原因は、私自身が「読む本が解らないーという状態がわからない」に対し、全面的ではないにしても、ほぼ同意していたからなのでしょう。ところが、今回の皆さまの声を聞いて、このことは決定的な職業的近視眼であることに気付かせて頂きました。少し前の映画に「事件は現場で起きている。会議室で起きているんじゃない!」というような台詞がありましたが、正にこの通り。混乱は現場(教室)ですでに起きていて、会議室(図書館)で議論している場合ではなく、本が先か、行為が先か、を今は問う時でもないのでしょう。それなのに…「読む本が解らないーという状態がわからない」では、なるほど「必ず成功する〜」や「絶対ウケる〜」などの本が求められる訳です。(否定ではなく納得です。念のため…)以前も書きましたが、地図も羅針盤も持たずに、とにかく前へ…と本の大海原に船を漕ぎ出した(きっかけが押し付けられた活動もあり?)方々を如何にサポートするか!が肝心なことです。

私たち子どもと本に関わる誰もが、目の前の子どもを幸せにしたくて活動を続けています。そのことに異論を唱える方はいらっしゃらないと確信しています。ご自分の楽しみのため、だけでは続かない行為です。その原点から軸を外さずに考えると、成功したりウケたり(筆者の意図に関係なく、読み手がその言葉だけに魅かれて選書していることが多い気がします)は必要がなく…子どもの笑顔もその場限りのものでは「本」である必要がなくなります。

くどくどと、長くなってしまいました。実はまだ少し混乱しています。今日の文章も含め、再度整理して後日へ続けます。また御意見いただければ嬉しいです。

☆「ボランテイア育成事業」の意味

「そもそも、読む本が解らないーという状態がわからない」と、ある方が言いました。学校への読み聞かせボランテイアさんに対しての言葉でした。
自主的・自発的な活動であれば当然、読んであげたい本があって、初めて始まる活動で、読んであげたい本が無いのは活動が自主的ではなく、与えられた(押し付けられた)活動だからなのでしょう。

明日以降ゆっくり続きを書きます

☆北海道にて 道立図書館&恵庭市立図書館 研修

図書館もしくは読書推進とボランティアの関係について立ち往生したままでしたが、9日から北海道へ出かけました。今回の目的は二つありました。ひとつは北海道立図書館と文科省とで開催する公立図書館地区別研修(北日本)の児童サービスの研修を二コマ行うこと。もうひとつは、恵庭市立図書館にて読書サポーターの研修。実はこれらの準備を中に立ち往生をしていたのです。道立の研修は公共図書館の職員の皆さんに対して学校図書館がテーマで恵庭市は今年、自分が関わり育成したボランテイアさんの研修。まさに立ち往生の原因です(笑)。結局、素直に迷いをお伝えし。研修の結論に「活動で大切なことは、皆さんがご自分を再生産をする時間を確保すること。(雪だるま式に増える要望に対しては)常に活動の目的や到達点を忘れず、背伸びはしても無理をしないこと」を添えることで、自分なりの結論にしました。

理論書として頼っている資料3点。夫々が視点が違うので自分の考えを明確にするのに便利です。が、半端に読むと混乱しますから御注意を!(大学の教科書にもなっているためユーズドが出回っていますが、版に留意してください)

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児童サービス論 (JLA図書館情報学テキストシリーズ (11))児童サービス論 (JLA図書館情報学テキストシリーズ (11))
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児童サービス論 (図書館情報学シリーズ)児童サービス論 (図書館情報学シリーズ)
金沢 みどり

学文社 2006-04
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☆立ち往生

11月下旬、学校図書館担当の先生がたへお話をさせていただく時間がありました。1時間弱という限られた時間で何をお伝えするか迷いましたが《ボランテイアをしてくださる方はこんなに勉強し、努力をし、自分の時間を使っていますよ》ということをお伝えしました。なぜ、わざわざそんなことを…といいますのも、学校や図書館に限らず、国を代表とする様々な行政サイドの書類でよく見かける「ボランテイアの活用」という言葉に常々疑問を持っていたからです。
「活用」って!?ずいぶん失礼です。そもそも、ボランテイアの力を前提としたプランでスタートする事業が余りにも多すぎるのでしょうね。そんなことを考えてたらボランテイアさん対象の講座や育成事業を仕事にしている自分の仕事が矛盾だらけでねじれているような気持ちになってしまいました。自分としては表裏一体のこの現状にいるからこそ伝えられることもある!と信じてはいるのですが…なんだか平均台の真ん中で立ち往生をしています(笑)

子どもと本をつなぐ―学校図書館の可能性 (岩波ブックレット (No.491))子どもと本をつなぐ―学校図書館の可能性 (岩波ブックレット (No.491))
高橋 元夫

岩波書店 1999-10
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ボランティアパワー―学校ボランティアから学校図書館へ (図書館ブックレット)ボランティアパワー―学校ボランティアから学校図書館へ (図書館ブックレット)
図書館活用資料刊行会

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学校図書館ボランティア (学校図書館入門シリーズ (9))学校図書館ボランティア (学校図書館入門シリーズ (9))
対崎 奈美子

全国学校図書館協議会 2004-07
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☆読み聞かせをする方へ 誤解なく伝わりますよう願いながら…

秋の講習会が一息つきました。この数ヶ月だけで延べ1000人以上の子どもと本に関わる皆さまにお話をする時間をいただきました。どの会場も皆さん本当に熱心で一生懸命で、私自身が沢山のことを教えていただきました。ありがとうございました。
その反面、気になることもありました。誤解が無いようにお伝えできることを願いながら申し上げます。読み聞かせを決して大人の趣味やお仲間と仲良くする道具にしないでください。読み聞かせは目の前の子どもを幸せにすること、子どもたちに生きていることの尊さ、そして世界が如何に魅力に満ちたものであるかを感じてもらえることが目的です。子どもたちの好奇心や探究心の芽生えのお手伝いをすることです。第一番に考えるべきことは、本を読むことではなく、子どもが生きること育つことに尽きるのはどなたも頷いて頂けることでしょう。

何回か紹介していますが再度。脇先生の凛としたお考えに反発や戸惑いを感じる方もいらっしゃるようですが、子どもに関わる以上、立場に別なく、これほどの覚悟や自覚はお持ち頂きたいと本当は思っています。
読む力は生きる力読む力は生きる力
脇 明子

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物語が生きる力を育てる物語が生きる力を育てる
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そして大切なのは…
センス・オブ・ワンダーセンス・オブ・ワンダー
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☆JPIC子どもの読書支援講座 @ 東京会場

15日 久しぶりのJPIC講座出講でした 基調講演はとよたかずひこ氏 軽妙なトークが会場を和やかに盛り上げつつ、「小さい頃タップリ遊んだ経験がちゃんとした大人をつくる」「子どもたちに生きていることの楽しさを絵本で伝えたい」等の言葉が受講者の心を捉えていたようでした。私は今までよりもっと、ハンドブックに沿った進行を主軸にしました。でも基本はいつでもどこでも同じことですね。

とよた先生の新刊
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たまごさんがね… (おいしいともだち)たまごさんがね… (おいしいともだち)
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☆理想の学校図書館って? 必要なのは人!

ここ数年学校図書館が明るくなりました。クライ・ジメジメからピカピカ・ニコニコとイメージする擬態語が変化してきたのは皆様も実感していることでしょう。
問題はその先です。理想の学校図書館って何でしょう?立派なPCが何台もあり、子ども達が知りたいときに知りたいことを自ら調べるための本が検索できて、そのままネットで取り寄せ…でしょうか?
確かに、私たち大人でも何かを調べるための本をPCを使って探すことはあります。キーワードを入れて検索。そこで出てきた結果、如何ですか?キーワードによってはあまりに膨大な本!果たして抽出された本が目的に叶うのか?内容は何歳向きなのかか?信頼のおける筆者か?データは新しいのか?などなど。
検索結果から情報を読みとることは大人でも難しい作業です。やはり必要なのはPCより人!でしょう。最近の行政関係(複数個所)の仕事を通じて持ち越している《思い》の発散です。

こんな学校司書がほしい~な (図書館ブックレット 6)こんな学校司書がほしい~な (図書館ブックレット 6)
図書館活用資料刊行会

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