昨夜のブログ更新後、朝にかけて雑誌の企画案を作っていました。ブログの更新や本について知りたいお気持ちがある方への文章は前提省略の本題から入ることができますが、幅広い方々へのアピールは糸口が難しいですね。なぜ、本なのか?なぜ図書館なのか?の説明から考えました。
翻って考えると、学校等で活動をはじめる時、お仲間を募る時、やはり皆さんも同じように前提のない先生や保護者の方にどうして図書ボラなのかをお話されるご苦労があることでしょう。

昨年の国民読書年には図書館・読書・識字についての良い絵本がでました。ブックトーク等で大人にも紹介して戴きたい本です。ご存知の方も多いと思いますが、やはり一度は並べたいと思っていました。多くを語るより絵本だから伝えられることもあります。

少年は朝早く、おなかをすかせたまま働きに出ます。でも、彼が望んでいることは、朝の温かいミルクやパンではありません。表紙を見ただけで、すぐお解りですね。黒人教育家ブッカー・T・ワシントンの幼少期の物語です。
ぼくが一番望むことぼくが一番望むこと
著者:マリー ブラッドビー
販売元:新日本出版社
(2010-07)
販売元:Amazon.co.jp
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世界各地の子どもに本を手渡す図書館サービスを紹介しています。橇、ゾウ、船、ラクダ…。ビーチでリヤカーに本を積んで通りがかりの人に本を貸し出す図書館員の言葉が印象的です。「図書館は建物ではなくサービスです」そう、図書館にはサービスを実践する人がいなくっちゃ!
図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動図書館ラクダがやってくる―子どもたちに本をとどける世界の活動
著者:マーグリート ルアーズ
販売元:さえら書房
(2010-04)
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こちらのラクダは歴史的な存在。年末に出ました。絵本というより読み物です。人類の英知はやはり地道な人の手で蓄積されます。
本と図書館の歴史−ラクダの移動図書館から電子書籍までー本と図書館の歴史−ラクダの移動図書館から電子書籍までー
著者:モーリーン・サワ
販売元:西村書店
(2010-12-17)
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世界大恐慌下、ルーズベルト大統領のとった雇用促進事業のひとつに「空気と同じように無料」で僻地の一軒一軒に本を届ける荷場図書館員がありました。
ぼくのブック・ウーマンぼくのブック・ウーマン
著者:ヘザー ヘンソン
販売元:さえら書房
(2010-04)
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現カリフォルニア大学学長の幼い頃の実話です。移民労働者の子で図書館登録のできない彼に、自分の責任で彼にぴったりの本を貸し出した図書館員の話。「喉の渇きには水を、心の渇きには本を」の実践です。
トマスと図書館のおねえさんトマスと図書館のおねえさん
著者:パット モーラ
販売元:さえら書房
(2010-02)
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1950年代アメリカ南部の社会。黒人の少女には、街中どこに行っても理不尽がつきまとっていました。そんな彼女の特別な場所、それは「だれでも自由に入れます」と掲げられた公共図書館でした。
わたしのとくべつな場所わたしのとくべつな場所
著者:パトリシア マキサック
販売元:新日本出版社
(2010-09)
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ジョセフは本を読むことが大好きな少年。彼のママは魔法のように楽しいお話を語れますが、字は読めません。でも、ジョセフの願いをかなえるため、ママは「読めるようになりたい」と思いました。
ママ、お話読んでママ、お話読んで
著者:バシャンティ ラハーマン
販売元:新日本出版社
(2010-04)
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ADHDで文字が読めないダグラス。「読みたい」という気持ちも持っていませんでした。でもリトル先生はダグラスの関心事から本を読むことへの興味を引き出すという、地道な努力を重ねます。著者の自伝的な作品。『ありがとうフォルカー先生』を思い浮かべる方も多いことでしょう。
よめたよ、リトル先生よめたよ、リトル先生
著者:ダグラス ウッド
販売元:岩崎書店
(2010-07-02)
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文庫活動が盛んになり、図書館への関心が高まったった1960年代、「日本の図書館は欧米に比べ100年遅れている」と言われていましたが、残念なことに今でも遅れはそのままです。その間、意識についてはさらに遅れてしまったかもしれません。不思議ですね、インターネットで世界が情報を瞬時に同時入手できる時代になっているのに!
事業仕分けや業務評価でますます教育の現場は苦しくなりました。フランスの哲学者ジャン・ギットソンのことば「学校とは一点から一点への最長距離を教えるところであると私は言いたい」がよぎります。