絵本は誰のものか?という問題提起は長い間為されている問いかけです。作家は大抵「読者のもの」と言い切ります。では読者は誰をさすのか…

「わたしの気持ちを代弁してくれている」「あるあるこんなことって思いながら読みました」「わたしだけじゃないんだ…って安心しました」というコメントと共に仕事を持った母親に人気の高い作品です。でも子どもにとってはどうなんでしょう?食べさせてもらうことは、幼い子にとって命に関わる一番大切なことです。そのうえ出てゆく坊やをおいかけもせず!
 酒井駒子さんは絵本を通じて容認したのではなく、警告しているのでは?「子どもの気持ちになってみて」と…少なくとも私はそう感じています。
ぼく おかあさんのこと…ぼく おかあさんのこと…

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