ミステリーは苦手を自称しているのに手にしてしまったのは、主人公が9歳でしかも映画化されるから。そんな理由からでした。ところが読み始めたらとまらず、移動中も手放さず、電車の遅延もこれ幸いとして一気に読みました。ヤングアダルトのジャンルで言えばプロブレム小説に相当するのでしょうか?現代人というより人間の気持ちの邪の部分を扇情的にならず淡々と描いているから何とも怖い作品です。主人公のルイは情緒障害児と括られ、友人からは「クレージー・ボーイ」と呼ばれています。そのクレージーさは一見、理に叶う言い分が心の底に怖さの固まりを読む者に与えるほど。そんなルイの9歳の誕生日に崩壊している筈の家族が揃ってピクニックにでかけ、悲劇は起こります。実はそれまでもルイは何度も死ととなりあわせの経験をしています。ママンは「猫は九つの命を持っていると言われるけれどあ、もしも貴方が猫なら九つのうちに八つはつかっている」と言いました。もっとも彼に言わせれば最初の事故は生まれたこと。悲劇の果てに見えてくるのは…

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- 著:リズ・ジェンセン
- 出版社:ソフトバンククリエイティブ
- 定価:840円(税込み)
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