女性ジャーナリスト山本美香氏による戦場からのレポート。先日「世界がもし100人の村だったらせ劼匹睚」で「見えない子どもがいる事実」を記しましたが、本書を読むと世界は見えないことばかり…と思う。それでも子ども達は笑いそして学ぼうとする。命の危機にさらされながらも…。絶望は暖かい記憶や経験があるからこそ感じることであり、戦火の暮らししか知らぬ子ども達は絶望すらできないのかもしれない。そんなことを思いながら読みました。子どもが子どもでいられる時期は長い人生のほんの僅かな時間です。幸せの価値は人それぞれですが少なくとも安心して育つこと生きることに専念して欲しい。そう願わざるを得ません。
冒頭にある「戦場では、絶えず、縦断の雨が降っているわけではない。信じられないほど激しかった戦闘がパタリと止み、静寂が包むこともある。その隙を見逃さず、田畑を耕し、食事を作り、家族を養う逞しい人々の姿がある。どんな状況でも人間はいきていくのだ。〜中略〜しかしそんな彼らが一瞬にして命を落としてしまうのも戦場なのだ。」という著者の言葉が心に残りました。

  • 著:山本 美香
  • 出版社:マガジンハウス
  • 定価:1575円(税込み)
ぼくの村は戦場だった。
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