選ぶ・読む・感じる・そして続ける

JPIC読書アドバイザー児玉ひろ美の雑記帖

嬉しくて嬉しくて…本が好きになる

「楽しかったです」と言いながらカウンターにやっと顔が届くほどの男の子が返してきたのは『階段レストランシリーズ』。あまりの可愛さに「怖くなかった?」と聞けば「ぜんぜん!」と元気な答え。一目散にオバケコーナーに向かいました。
5分後「貸してください」とカウンターに持ってきた一抱えの本も『レストランシリーズ』。思わず「凄いね怖くないんだ。自分で読めるの?」と聞いてみました。
答えは「お父さんが読んでくれるの。」と嬉しそう。傍らのお父さんも「好きなんですよねこのシリーズ」と同じく嬉しそう。
歳を聞けば3歳半とのこと。「これを毎晩読む、お父さんが偉いですね」と居合わせた他のスタッフとお父さんに賞賛の眼差しで声をかければ、今度は男の子が嬉しそうに「お父さんが会社だとお母さんも読むよ」と得意げな顔。
「じゃあお母さんも偉いね」と言えば、今度は親子で嬉しそう。
そうよね、こんな風に本を読んでもらうと本が好きになるんだよねと実感した午後でした

このシリーズ、一見、漫画のようで「こればかり」とお困り顔のお母さんも多いのですが、大丈夫。責任編集は松谷みよ子さん。ほかも一流の児童文学者ばかりです。自分で読むなら対象は二年生の今頃からですからこれを読み聞かせるのは根気と時間が必要で、男の子のご両親はホントに素敵。

ホンノ一部ですがアップします。
鏡のうらがわレストラン (怪談レストラン)鏡のうらがわレストラン (怪談レストラン)
著者:松谷 みよ子
販売元:童心社
(1997-06-20)
販売元:Amazon.co.jp
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幽霊屋敷レストラン (怪談レストラン)幽霊屋敷レストラン (怪談レストラン)
著者:松谷 みよ子
販売元:童心社
(1996-07-10)
販売元:Amazon.co.jp
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お化け屋敷レストラン (怪談レストラン)お化け屋敷レストラン (怪談レストラン)
販売元:童心社
(1998-03)
販売元:Amazon.co.jp
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がい骨レストラン (怪談レストラン)がい骨レストラン (怪談レストラン)
著者:松谷 みよ子
販売元:童心社
(2001-01-20)
販売元:Amazon.co.jp
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あとはクリックしてamazonの画面に遷移したら「階段レストラン編集委員会」のところを再度クリックで一覧画面になります。

世界を知る『世界史読書案内』津野田興一

海外の作品を呼んでいて「世界史をきちんと勉強しておけば…」と思うことが良くあります。そう思う本は反面、世界史を勉強している時、その時代を知る手がかりとして最適だったのです。

津野田さんが実際意世界史の授業の際、毎回高校生に勧めていた本をまとめたもの。なんだか世界史を勉強したくなります。ご家庭でさりげなく、こんな本があると良いですね。
世界史読書案内 (岩波ジュニア新書)世界史読書案内 (岩波ジュニア新書)
著者:津野田 興一
販売元:岩波書店
(2010-05-21)
販売元:Amazon.co.jp
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不思議の眼鏡 『202人の子どもたち』長田弘:編

読売新聞の朝刊に掲載されている子どもの詩202に長田弘さんがコメントを寄せて編集してあります。残念なことに、時として私たち大人は子どもの言葉をきちんと受け止められないことがあります。ところが長田さんのコメントを読むことで、まるで不思議の眼鏡をかけたようにわかります。

202人の子どもたち―こどもの詩2004‐2009202人の子どもたち―こどもの詩2004‐2009
著者:長田 弘
販売元:中央公論新社
(2010-07)
販売元:Amazon.co.jp
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『ひなまつりにおひなさまをかざるわけ』行事の由来絵本

図書館のディスプレイに飾る本はなるべく複本(同じ本)のあるものを心がけていますが、どうしても予約が重なり、途中で貸し出しに廻すことがあります。これもその一冊で2月の下旬には下げざるを得ない状態になりました。ストレートなタイトルだけに普段は子どもの本に関心のない方からもお問い合わせが多く寄せられ、なかには「なぜ3月前に引っ込めるのか?季節感を大切にするべきだ」などのお叱りもあり…。

ひなまつりにおひなさまをかざるわけ (行事の由来えほん)ひなまつりにおひなさまをかざるわけ (行事の由来えほん)
著者:瀬尾 七重
販売元:教育画劇
(2001-01)
販売元:Amazon.co.jp
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季節を感じる本

読み聞かせの選書は季節感を大切になさっていることと思います。カウンターでも「春らしい本を探しています」という問い合わせが始まりました。新学期の準備でしょうか?
時々、外国からいらしたお母さまに「くだものの季節を知りたい」「カレンダーに出ているこの絵(流し雛でした)は何?」「衣替えって、行事なの?」「あなたも毎年この日はこんな風に(お正月料理の本を見て)するの?」など質問をお受けします。習慣や慣わしを伝えることと実践はバランスが難しいですね。

行事・自然・旬の食べもの、遊びなどを柔らかで美しい絵で紹介しています。お雛様のお料理のことお彼岸のお墓参りのこと、卒業式など由来と実際の生活感が程よいバランスで描かれています。俳句の季語もあり、大人が手紙を書く時なども役に立ちそう。今現在1月から5月まで刊行されていますが毎月買うにも負担にならないのが魅力です。入学のお祝いなどに、これから毎月送るのも楽しいですよ。
3月のえほん―季節を知る・遊ぶ・感じる3月のえほん―季節を知る・遊ぶ・感じる
販売元:PHP研究所
(2011-01)
販売元:Amazon.co.jp
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1月・2月・3月・5月の表紙も素敵です。タイトル部分をクリックしてご覧になってください。

1月のえほん
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2月のえほん―季節を知る・遊ぶ・感じる
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4月のえほん―季節を知る・遊ぶ・感じる
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5月のえほん
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6年生に読みたい本 その3 <加筆しました>

3月に入りそれぞれの進路もはっきりとしてきたことでしょう。最近の私立中学への進学率は右肩上がりとか…。地元の公立校に通う子も遠くの私立に通う子も、新しい環境に向けて期待と不安が混ざり落ち着かないことと思います。
初対面の人を先入観無く、その人そのままで評価することは大人でも難しいものです。

でもこの子たちは違いました。大人の引いた線で区切られることなく、お互いを見つめます。
むこうがわのあのこむこうがわのあのこ
著者:ジャクリーン ウッドソン
販売元:光村教育図書
(2010-12)
販売元:Amazon.co.jp
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こちらも大人の作った境界線を乗り越えることがテーマのYA作品。読後感は非常に爽やかです。今の時期でしたら5年生でもOK。
ジェミーと走る夏 (ポプラ・ウイング・ブックス)ジェミーと走る夏 (ポプラ・ウイング・ブックス)
著者:エイドリアン フォゲリン
販売元:ポプラ社
(2009-07)
販売元:Amazon.co.jp
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『ジェミーと走る夏』のなかでジェミーのおばあちゃんが話してくれるエピソード(実話)の絵本です。2冊続けてブックトークに活用できます。
ローザローザ
著者:ニッキ ジョヴァンニ
販売元:光村教育図書
(2007-06)
販売元:Amazon.co.jp
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中学3年生に紹介したい本 

卒業式まで一月足らず、既に最後のブックトークや紹介タイム終了の方も多いことでしょう。
この本は、生徒と信頼関係ができているなかで、ブックトーク或いは紹介で手渡して欲しい本の一冊です。
中学卒業後、早い人は社会人になるのかもしれません。就職にしても進学にしても、それまでとは違い、さまざまな風にさらされることもあるでしょう。時にはもう、投げ出してしまいたいことも…。それでも私たちは歩いてゆかねばなりません。

副タイトルに「世界で8番目のたたかいに勝った男の物語」とありますが、これは過去130年間に世界で7例しか報告がなく、主人公の雄基が世界で8番目の発病者という意味です。
「大量骨溶解」と呼ばれる<未だ正式名称もない>悪性の腫瘍で骨が溶け、最終的には軟組織(骨以外の内臓・筋肉・脂肪)だけが残るという難病です。治療法はなく、医師も経過を見ることしかできません。
高校卒業後の進路に迷っていた雄基は先生から紹介されたワーキングホリデーの制度を利用し海外へ。見るもの聞くものが刺激的な生活のなか、沢山のことを学び、沢山の友人を作りました。まさに青春真っ盛り!
ところが、そんな雄基の身体の中で既に病魔は攻撃を開始ししていたのです・・・・。それは歯槽膿漏のように歯がぐらつくことから始まりました。
ユウキ―世界で8番目のたたかいに勝った男の物語 (シリーズ・未来へのつばさ)ユウキ―世界で8番目のたたかいに勝った男の物語 (シリーズ・未来へのつばさ)
著者:岸川 悦子
販売元:ポプラ社
(2005-12)
販売元:Amazon.co.jp
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